硝酸塩を添加してリン酸塩濃度を下げる

硝酸塩やリン酸塩は、ミドリイシを飼育するにあたりなるべく低く抑えたい栄養塩だとおもいます。昔は大量水替えやリン酸除去メディア(GFOなど)などで対処していましたが、炭素源の添加、ゼオライト、バイオペレットなどが出始めて栄養塩のコントロールは簡単になり、硝酸塩、リン酸塩共にホビー用途の試薬で検出できないレベルにすることが容易になりました。

しかしながら、場合によっては硝酸塩は検出できないレベルなのに、リン酸塩がある値から下がらないことが起こります。こういう状態を窒素(N)不足状態といいます。

では、どのように窒素(N)不足を解消すればよいのでしょうか?それは必至で除去してきた硝酸塩(NO3)なのです。硝酸塩と言っても様々な形で存在するのですが、硝酸カリウム(KNO3)、硝酸カルシム(Ca(NO3)2)、硝酸ナトリウム(NaNO3)などがサンゴ水槽と相性がよさそうです。

アクア製品としては、Brightwell社からNeoNitroという硝酸ナトリウムと思われる硝酸塩添加剤が発売されていますが、残念ながら2018年4月現在では日本では未発売のようです。その他では、水草水槽の水草の肥料として硝酸カリウムや硝酸カルシムが海外では販売されています。

どのように添加していくかというのが難しいところですが、NeoNitroの使用方法を参考にするのが良いかと思います。これによると、リン酸塩濃度が自分の目標値になるまで硝酸塩を3~5ppmぐらいを維持できるように添加剤を添加するように指示しています。因みにNeoNitroは1mlで3.8Lの海水の硝酸塩濃度を5ppmまで上げることができるようです。うちの水槽は600Lあるので、現在の硝酸塩濃度が0なら5ppmにするためには158mlのNeoNitroを添加しないといけません。

参考
Dosing Nitrate to reduce Phosphate
水草用硝酸カルシム
水草用硝酸カリウム
BrightwellのNeoNitro

 

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