殺菌灯への流量

殺菌灯の能力を十分に発揮するには、殺菌灯への流量が非常に重要になります。流量が多すぎるとその効果を実感することができなくなるので、しっかり理解する必要があります。

以下の表は海外の有名通販サイトDrs. Foster & Smithに記載されている殺菌灯と流量の指標です。

それを日本の単位に変換したのが下の表です。

うちのLifeGuardの殺菌灯は40Wの球を使っているので、水量は300Galまで対応。殺菌灯を使用している水槽の水量は約100Galなので、十分40Wです。表を参照すると、流量940GPHならバクテリアや苔に有効、流量300GPHなら寄生虫に有効ということになります。

サンプとメインの間に殺菌灯を設置すると仮定します。40Wで300Galまで対応と言っても寄生虫に効果を発揮するには300GPH。ってことは、一時間に一回しかメインとサンプを回せない。ベルリンだと1時間に10回といわれているので、3,000GPHが必要。これだとバクテリアにも有効じゃない。10回転で300GPHなら水量30Galになっちゃう。
うちの場合は、100Galの水槽に設置してるので10回転させると1,000GPHの流量が必要。ってことは、バクテリアには有効だけど、寄生虫には有効じゃないってことになる。300GPHにすると3回転しかさせれない。
今はどうか知りませんが、僕がこの趣味を始めたころの日本のアクアリストの多くは、殺菌灯をサンプとメイン水槽の間に設置している人が多かったと記憶します。ただ、これでは上で書いたように殺菌灯の本来の能力を発揮できていないのではないかと思います。海外の水槽をみると、揚水ポンプを途中で分岐して殺菌灯につないでサンプに戻すケースが多いです。流量もワット数に応じて調整できるので理にかなっています。殺菌灯を使用している人はもう一度設置場所や流量を見つめなおした方がよいかもしれません。

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