液体型のリン酸塩除去がありますが、多分殆どが塩化ランタンを使用していると考えられています。日本だとUltraLifeのフォスフェイトリムーバーが販売されていますね。塩化ランタン自体、アクアの趣味では随分前から使用されているようです。しかしながら、塩化ランタンの特性をちゃんと理解していないと、大きな事故につながることがあるようです。そんな塩化ランタンの使用方法について書いてみたいと思います。
How to avoid costly user errors on using Lanthanum Chloride.によると、4つばかり気をつけないといけないポイントがあるようです。
- pHが下がる
- リン酸塩が全て反応すると、炭酸塩と反応しKHがさがる
- キイロハギなどの Zebrasoma spに影響がある場合がある
- 塩化ランタンがリン酸塩と反応すると、大きな分子になるのでフィルターソックやスキマーで取り除かないと魚の呼吸器系に悪影響がでる
これらのことを踏まえて、どのように塩化ランタンを添加すべきなのかが下記になります。
- ゆっくりと添加し、決して過剰添加しない
- 10μのフィルターソックを使用し、沈殿物をできるだけ取り除く。100μのフィルターソックでは、沈殿物は除去できない
- アクア用の塩化ランタンを使用すること
- 念の為のトリートメント水槽を用意しておく
- 製品の使用法を必ず守る
少々使いにくい印象はありますが、使用方法さえマスターすればこれほど効率がよくリン酸塩を除去する方法はないようです。しかも除去したいリン酸塩の量も計算でわかるので非常に良いですね。
液体型リン酸除去剤
– Brightwell Aquatics:Phosphat-E
– BlueLife::Phosphate Rx
– UltraLife:Liquid Phosphate Remover & Control
参照:How to avoid costly user errors on using Lanthanum Chloride.