定期的なメンテナンスは、サンゴ水槽に関わらず必要です。それが長期飼育の必要最低限のタスクになると思います。なるべくメンテナンスを最小限にしたいという思いはわかりますが、それを怠ると長期飼育できません。長期飼育されている人の水槽は、非常によくメンテナンスが行われています。もちろん、最新機材を使用することでメンテナンスが楽になることはありますが、0になることはないと思っています。今回は、The Coral Reef Aquariumにかかれているメンテナンスについて書いてみようと思っています。
The Coral Reef Aquariumに書かれているメンテナンスは、日々、毎週、毎月、3ヶ月ごと、半年ごと年ごとに分かれています。
日々のメンテナンス
- ATOシステムが正常に動作してサンプの水位が維持されているか
- pH、水温が正常か(できればORPも)
- オーバーフローは正常にできているか
- 魚、サンゴ、その他の生物の状態は大丈夫か
- サンゴは成長しているか(可能であれば)
- サンゴが移動や転けたりしていないか
- 全ての機材は正常に動作しているか
- スキマーの汚水カップの掃除(毎週でもよい)
- カルクワッサーの水は十分か
毎週のメンテナンス
- 水槽壁面の掃除
- フィルターソックの交換
- 水質検査
- 5-6%の水換え(月に一回の20-25%の水換えでもよい)
- 次の週の水換えのための海水用意
- ベンチュリ式のスキマーの掃除
- スキマーの汚水カップの掃除
毎月のメンテナンス
- 製品マニュアルに乗っているメンテナンス
- 水換え時に底砂をならす
- 活性炭の交換(水換えと一緒にしては駄目)
- リン酸濃度の確認(リン酸吸着剤を使用しているなら、それの交換)
- 必要ならカルシムリアクターのメディアの補充
- 殺菌灯のスリーブの掃除
- 塩ダレやホコリの掃除
- 照明についた塩ダレなどの掃除
- カルシウムリアクターのバブルカウンターにRO/DI水補充
- カルシウムリアクターのチューブなどの掃除
- オーバーフロー管の掃除
- GFCIのチェック
- チェックバルブの確認
- ボールバルブの確認
3ヶ月メンテナンス
- 水換え前にライブロックや底砂などのデトリタスを飛ばす
- ベンチュリーについたカルシムを掃除
- パワーヘッドなどの水流ポンプをクエン酸漬けして掃除
- プローブの校正
- オーバーフロー管の掃除
- 外部ポンプの掃除
- 必要ならRO/DIカートリッジを交換
半年ごとメンテナンス
- T5管の交換(一度に全て交換するのではなく、1週間ぐらいずらしながら行う)
- サンプに溜まったデトリタス掃除
- 水槽用クーラーの掃除
- ファンの掃除
- 揚水ポンプ、スキマーポンプなどの掃除
- 古くなったインペラー交換
- デジタルメーターなどのバックアップ電池を交換
- カルシウムリアクターの中のメディアの掃除
- カルシウムリアクターのパーツの検査(電磁弁など)
- ステンレス製のホースクランプが錆びていないか確認
年ごとのメンテナンス
- メタハラ球の交換
- 殺菌灯の交換
- ドージングポンプのチューブ交換
- クリアホースで配管しているところの掃除
- ワイヤーなどがダメージ受けていないか確認
- メーカーに水槽用クーラーのメンテナンスを依頼する
リスト化すると結構ありますね。他にも個人でやっているメンテナンスはあると思いますし、その量は膨れ上がるばかりです。機材のメンテナンスを怠ると本来の性能を発揮できませんし。水質を測定しないと知らないうちに栄養塩が上がっていたりします。