Coral Essentials(黒ラベル)の添加剤

最近日本では、Coral Essentialsの添加剤がブームになりつつあるようですね。個人的には、最近日本の方が紹介するまで知りませんでした。オーストラリアの商品のようですね。北米ではあまり聞いたことないのと、レビューも少ないので、実際どういう効果があるのかよくわかりませんでした。

興味本位で少し調べていたら、本家のサイトに成分表が公開されていました。なんと親切な!Zeovitの添加剤とは大違いだ。(笑)

そういうわけでそこの情報を引っ張ってきました。

Chroma+(参考
Nicotinamide – ニコチンアミド(ナイヤシン/ビタミンB3)
Pyridoxine HCL – ピリドキシン(ビタミンB6)
Ubiquinol – コエンザイムQ10 の一種
Thiamine – チアミン(ビタミンB1)
Riboflavin – リボフラビン(ビタミンB2)
Hydroxocobalamin – ヒドロキソコバラミン(ビタミンB12)
Soybean oil – 大豆油(笑)

Vibrance+(参考
Folate – 葉酸(ビタミンB9)
Cyanocobalamin – シアノコバラミン(ビタミンB12)
Soybean oil – 大豆油(大笑)

Energy+(参考
Retinol – レチノール(ビタミンA1)
Cholecalciferol – コレカルシフェロール(ビタミンD3)
Alpha Tocopherol – ビタミンEの一種
Soybean oil – 大豆油(爆笑)

さっとみて分かる通り、基本ビタミン類の添加剤のようですね。過剰添加しても簡単にスキマーで取り除かれるようです。ただし、Energy+は脂肪が入っているので、スキマーの性能に影響があるかもだそうです。
唯一見たことない成分は。Chroma+に含まれるCoQ10でしょうか。ビタミンって一口に言ってもいろんな形態があるようで、上のビタミンB12でも2つの違う形態で存在するようです。なので、この辺りに工夫を凝らしているのかもしれませんね。

どちらにしても、ビタミンの添加剤なので、他の添加剤を使用する際はビタミンが入っていないか確認するとよいかもしれませんね。

Takaの個人メモ

完全に自分のメモです。

魚の治療
抗生物質 https://aquanestbiotic.com/

レアサンゴ・魚販売
https://advancedaquaticecosystems.com/
https://www.marinecollectors.com/
https://reefloungeusa.com/
https://vividaquariums.com/
https://www.tidalgardens.com/
https://cherrycorals.com/
https://jasonfoxsignaturecorals.com/
https://www.budmanscorals.com/
https://topshelfaquatics.com/
https://amongthereef.com/
https://tsmaquatics.com/
https://austinaquafarms.com/
https://www.nyaquatic.com/
https://manhattanaquariums.com/
https://cornbredcorals.com/
https://kushcorals.com/
https://www.legendary-corals.com/
https://www.acanlord.com/

活餌
https://www.aquaculturenurseryfarms.com/

機材
https://www.cadeusa.com/
https://www.clearviewlids.com/  (高品質水槽用蓋)

Reef calculator
https://www.bulkreefsupply.com/reef-calculator

写真・ギャラリー
http://reefkeeping.com/joomla/index.php/totm-list (Tank of Monthのリスト)
https://forum.zeovit.com/forum/featured-tank/published-featured-tank (ZEOvit水槽)


https://www.route66marine.com/
https://eyecatchingcoral.com/
https://dynastymarine.net/
https://www.seadwelling.com/

魚・サンゴのデータベース
reefs.comの名前ついたサンゴのデータベース
Corals of the World

Seachem(シーケム)のKanaplex(カナマイシン)で治療

自分のミスで検疫が大丈夫とおもった魚を水槽に入れたら、検疫が充分じゃなかったみたいでバクテリア・ウイルスに罹患しており水槽内の他の魚にも広がってしまいました。それにより、貴重な数個体が犠牲になってしまいました。

1個体はSeachemのParaGuardで治療を開始したんですが、治療が遅すぎたのか翌朝にはおなくなりになっていました。ParaGuardの成分は、マラカイトグリーンのようなのでもしかしたら添加した量が多すぎたのかもしれません。

Seachemは、病気の原因によって以下のようなチャートが用意されており、どの薬を使えばよいか分かりやすくなっています。

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活性炭とGFOの良くある間違い

今回の記事は、Bulk Reef SupplyのHow PURIT or Chemi-Pure works? Carbon in a filter sock? These and More Top 22 Filter Media Mistakesを元に書いてます。

この元にしたビデオによると22個も良くある間違いがあるとのことです。活性炭は一般的にもよく使用されているメディアなので、一度よく読んで理解を深めると良いと思います。 “活性炭とGFOの良くある間違い” の続きを読む

ICP-OES検査について パート2

成功例を前回紹介したので、今回は制限や気をつける点を書きたいとおもいます。

1つ目は、ICP-OES検査といっても検出下限がある。1ppbが検出下限のようですが、海水中に含まれる多くの元素がこれよりも10倍以上低い濃度なのです。だから、検査結果に0とあっても本当は0ではないそうです。悪いことに幾つかの検査結果は、ICP-OESで検出できないレベルの濃度をレポートに書いてあること。これは少し悪質な気がしますね。実際測定された値ではないのだから。

2つ目は、多くの重金属類でどのくらいの濃度で生体に問題を与えるのか分かっていないにもかかわらず、許容範囲が示されている。

3つ目は、検査に出す海水をどうやって採取しているか。海水中には、バクテリア、藻類、その他の小さなものが含まれています。これらをフィルターを使用せずそのまま容器にいれて送る人がほとんどだとおもいます。てか、フィルターの仕方もわからないですし、そもそもフィルターの道具もないですから、実際やることは不可能。その場合、輸送時にどうなるかというと、バクテリアや藻類が蒸発して細胞内の元素が検査水に溶け込む、バクテリアや藻類などが検査水の成分を吸収し検査結果の一部項目の値が実際より小さく出る、バクテリアや藻類が検査水の成分を分解したりリリースしたりすることで一部項目の値が実際より大きく出る。本来は、凍らしたり冷やしてOver night便で発送するのがベストだそうですが、そんなことしている人は皆無でしょう。

4つ目は、品質制御です。本来ICP-OES検査機は5回に一回ぐらいの割合で校正が必要だそうです。しかも、操作はトレーニングした人が行うべきで、素人がすると検査結果にも影響がでそうです。この品質制御をちゃんとしていないがために、検査結果が信用できないものになってしまいます。実際とあるICP-OES検査で、同じ時期に検査された検体は水銀濃度がすべて同じ値で報告されていたみたいです。しかも、その水銀濃度は許容範囲の1.8万倍の値。試験している人がまず気づかないのが不思議な感じです。

ICP-OES検査は、成功例をみてもわかるように非常に有効です。ただし、その特徴をちゃんと知り、使用することが重要なポイントとなります。

 

ICP-OES検査について パート1

日本でも流行りのICP-OESの水質検査。もともとはドイツのTriton Labがやりだしたのかな。ドイツらしい化学をもとにした飼育方法の一つですね。下のYoutubeの映像は非常に有名ですね。

本題をICP-OES検査に戻します。Coral誌のVolume 17, Number 3にICP-OESについての記事が載っています。大変興味深い記事なので少し要約したいと思います。

1つ目は成功体験。

Karen Brittain氏といえばマスクドエンジェルフィッシュの養殖を成功させた偉大な方です。この偉大な成功の前には大きな苦労があったようです。その1つですが、稚魚がある一定の期間をすぎると全滅してしまうというものです。何が原因がわからなかったのですが、ICP-OES検査を行ったところ天然海水3倍以上の亜鉛(Zinc)が検出されたようです。どこからこの亜鉛が入り込んだのかわからなかったため、各所の水質をICP-OES検査したようです。結局見つけた原因は、蓋をしていない水を貯めている容器の水だったようです。基準値の約20倍の亜鉛が検出されたようです。この容器の上には錆びた天井ファン常に回っていたそうです。原因を除いたことで、稚魚も今まで全滅していた期間以上に生き延び、養殖に成功したというわけです。

次は、SPSサンゴの不調などをICP-OES検査で原因を特定したけケース。Dan Rigle氏は、ある年センシティブなSPSの調子が悪いことに気付きました。そこでTrirron ICP-OES検査に出した所、銅が3.56ug/L検出されたようです。このぐらいの銅はミドリイシには許容範囲だというのが一般論ですが、彼はそこに疑問をもったようです。Tritonからのアドバイスで何か最近変更していないかと言われたそうです。そこで思い当たったのが、自作サンプです。かれは抗菌されたシリコンを使用してサンプを作成していたのです。そこで大量水換えとサンプのシリコン変更で彼のSPSサンゴは無事に回復したそうです。

次は、海水から100ppbのアルミニウムが検出されたケース。このケースは、セラミックろ材からアルミニウムが溶け出していたそうです。セラミックろ材なんて結構一般的に使用されているとおもうので怖いですね。

最後のJason Langer氏のケースは、人工海水の素が原因だったこと。とある人工海水の素には、カリウム濃度が非常に低かったそうです。人工海水の素として販売しているのだから信頼しがちですが、こういうケースもあるんですね。僕もある人工海水の素で問題があったことあります。そのときは、そのロットが駄目だったようです。ロット毎にばらつきがあるとは怖いことですね。

 

海水魚の寄生虫の種類

海水魚に寄生する寄生虫の種類をリスト化しておきます。具体的な治療方法は、各リンクを参照にしてください。間違いなどがありましたら、ご指摘いただけると助かります。(随時必要に応じて足していきます)

  • Marine Ich/White spot disease(日本語名:白点病)
  • Velvet/Marine Velvet(日本語名:ウーデニウム病)
  • Black Ich(日本語名:コショウ病??)
  • Fluke(日本語名:ハダムシ・エラムシ 纏めて吸虫?)
  • Brooklynella(日本語名:ブルックリネラ症)
  • Intestinal worms/Internal parasites(日本語名:内蔵に寄生するウォーム・寄生虫)

参考サイト
 Fish Disease Index – Pictorial Guide

TAKAが思うリーフタンク成功の共通点

現在の時点での僕(TAKA)が思うリーフタンクの成功の共通点を書こうと思います。勿論、どんなケースでも例外はあると思いますが、大体僕が見てきたリーフタンクで成功しているなあと感じる水槽の共通点です。

  1. サンプが綺麗。ディスプレイ水槽のガラス面が綺麗に掃除されている
  2. ハイエンドの機材を使用しているわけでは無い
  3. 定期的に水換えをしている
  4. KH,Ca,Mg,塩分濃度が一定に保たれている
  5. 定期的にサンゴに餌をやっている
  6. 水流が十分に確保されている

それぞれ解説していきます。まず、1番ですが、サンプやガラス面が綺麗に掃除されていること自体が成功の秘訣ではなく、それぐらいマメにメンテナンスをしている人に成功している人が多いと言う意味です。日頃からサンゴの調子などをしっかり観察している人は、大体サンプやガラス面も綺麗です。

次に2番目です。ハイエンドの機材を使用することで飼育難易度は下がると思いますが、使用しているからと言って成功するとは限りません。色々なリーフタンクを海外で見てきましたが、意外に成功している人の機材はマチマチです。例えば、プロテインスキマーの最高峰と言われているBuubleKingですが、成功者での使用率はそれほど高くないです。ReefOctopusなどのスキマーでも十分です。次に照明ですが、こちらもマチマチです。Radionの使用率は高いですが、先日拝見した激美水槽は220Gal(880リットル)水槽でしたが、Hydra52HD4灯でした。昔はメタハラなどをガンガンたいてましたが、僕の今の感覚ではそれほど高いPAR値は必要ないですし、波長もメジャーどこの照明なら問題ないでしょう。

3番目の水換えですが、これはいかにルーティーンを守っているかと言うことです。多くても少なくても、定期的に同じ量を水換えすることが大事だと思います。勿論、調子を崩した時などに大量水換えするのは否定しません、

4番目は、海外では常に言われている成功の秘訣です。この4種の値が常に一定であることが、サンゴに対してストレスをなくすことになります。特にKHの上下はサンゴに非常にストレスを与えます。

5番がサンゴへの餌食です。現在沢山のサンゴ用フードが各社から販売されています。ブランドによる差はあるでしょうが、どちらかと言うと定期的に餌食されているかによります。昔は栄養塩の問題から、サンゴへの餌食は敬遠されてきましたが、現在は逆にサンゴの栄養が水中に足らないことが多いようなので、餌食は非常に有効だと思います。

最後が水流です。僕が思う成功者の水流ですが、単純にランダムな水流を多く確保していると言うだけでなく、その水流がサンゴの上側に通っていると言うところです。少しうまく言い表せないですが、中層ではなく上層です。